色々ある高齢のお客様

今日は同じような高齢のお客様が2名いらっしゃいました。
脳梗塞で左手の拘縮と首肩こり、頭痛の85歳のおばあちゃん。
前回の施術で痛みは無くなり今日は左の腰痛と足の痛みとのこと。
1番辛いところが軽くなると2番目に痛いところが1番になるので、そこが出てくる。痛みが移動したわけではなく元々問題があったのが意識として表面化したということ。
高齢で背骨の曲がりもあり、右脳梗塞で左側の足腰の筋肉が硬くなっている。
硬直した筋肉を緩めてやると血流が改善し神経の束縛も解放されるので痛みが軽減する。
痛みは早く取れるが神経の回復には時間がかかるので筋肉の強張りをとったら動かして神経伝達を回復してゆく。
動かすことで神経を流れる電気信号が強くなってくるから動かすことは大事。

同じような86歳のおばあちゃん。心臓のペースメーカーを装着されている。身体は歪み曲がって硬くなっている。
長年の農作業で右の親指が大きく曲がっている。こんなに曲がっていても痛みはない。始めは痛かったそうだが我慢して仕事をしているうちに麻痺してしまったのか。腰が曲がり膝も痛く目も悪いので杖をついて歩く。
色々と問題はあるが一番辛いのは両手の指のしびれとのこと。親指側から3本が痺れるとのこと。ここは首から出た神経が鎖骨の下を通り、脇の下、肘、手首の内側を通る正中神経の領域。このラインで神経が制限を受けると痛みや痺れの症状がでる。
首肩こりが酷くなると血流が制限され手が痺れたりする。ちょうど正座が長くなると足先が痺れてくるのと同じだ。
首や肩、手首の固さなど問題がありそうなところを緩め様子を見る。
痛みや痺れは時間をかけて消えてゆくので、施術の効果は後日、時間を経過してから検証する。

高齢になると色々と問題が蓄積されてくる。
若い時のように柔軟で張りのある筋肉も固くなり、骨も変形してくる。
新品のゴムが古くなると硬くひび割れしてくるように体も劣化してくる。
食事や運動などの生活習慣が、長い時間をかけて徐々に体を変化させてゆく。
高齢になれば仕方ない事だけど、適度な運動と休養、食事やメンテナンスで変化を遅らせることはできる。
死ぬまで自由に動ける身体をキープするために、70歳までに健康習慣を身に着けておきたいですね。

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